ジェイティー

憎しみのジェイティーのレビュー・感想・評価

憎しみ(1995年製作の映画)
4.0
暴動の後日、移民が多く住む公営住宅を舞台に人種の違う若者3人が警官が落とした拳銃を手に入れたことから世間への憎しみを募らせるお話。

全編モノクロの色調が特徴の本作
現在でも国内外問わず活躍しているヴァンサン・カッセルとサイード・タグマウイの初々しい感じも見所

日本にいるとあまり感じないけれど海外の公営団地は結構物騒なイメージが強いですが本作もかなーり怖い、主要登場人物のユベールが早くここを出たいと不満を垂らすシーンは印象的

その他印象的シーンは団地の中庭に向けて大爆音のスピーカーから
俺のテクを見やがれと言わんばかりのDJプレイ(Sound of da Policeをネタに使うところがにくい)

行き場のないモヤモヤ、発散できると思っている武器を手にしてもそれでも踏みとどまらなければならない。
本編で導入される飛び降りた男の話、着地=死ぬ最後の瞬間ということなのだろうか、それともどう生きるかということなのか
今でも明確に解釈できないがこの物語の幕切れのようにはなりたくないものだ