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クレージーモンキー/笑拳のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

クレージーモンキー/笑拳(1978年製作の映画)
3.8
非道な武術家ヤム(ヤン・サイクン)に反逆者の汚名を着せられ逃亡した行意門派のチェン(ジェームズ・ティエン)は、隠居生活を送りながら孫のロン(ジャッキー・チェン)に秘かに拳法を教えていた。やがて、チェンの居場所を突き止めたヤムに急襲され、チェンはロンの目の前で命を落としてしまう。復讐に燃えるロンは、チェンのかつての弟子“8本足の麒麟"の下で厳しい特訓を開始する。
ジャッキー・チェンが、監督主演を手掛けた初監督作。
半人前の若者が、強敵に出会い敗北するが、カンフーをマスターし強敵を破るというジャッキー・チェンの初期カンフー映画の延長線にあるストーリーだが、初期カンフー映画で敵役を演じてきたジェームズ・ティエンがジャッキー・チェンの師匠役で、強敵が名優ヤン・サイクンということをとっても、カンフー映画好きには一見の価値あり。
洪家鉄線拳(「カンフー・ハッスル」で豚小屋砦に住んでいる仕立屋が使うカンフー)をベースにしたジャッキー・チェンのオリジナルカンフー笑拳の、感情をむき出しにしつつパワフルに攻撃するカンフーは、「酔拳2」「ヤングマスター」でのファイトスタイルのルーツという感じだし、つけ髭したり女装したり変装し椅子などを使った変則的なスタイルのカンフーや木からぶら下がり上半身を鍛え上げる変則的な腹筋運動や食事を箸で取り合う修行など修行シーンも楽しく、ジャッキー・チェンのファンなら絶対楽しめるカンフー映画。
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