あつし2号

黒い牡牛のあつし2号のレビュー・感想・評価

黒い牡牛(1956年製作の映画)
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ダルトン・トランボ脚本。

ようやくDVD化することになった本作。早速、TSUTAYA発掘良品でレンタルすることに。

主人公であるレオナルド少年の、子牛を一生懸命に育てる姿に感動した。彼は何度も何度もその牛を奪われそうになるが、その度に彼を必死に取り戻そうとする。

黒い牡牛のヒタノは逞しく育ち、闘牛用猛牛のテストにも勇猛ぶりを見せる。まさに、映画の原題の通り、「The Brave One」だ。

この牛は赤狩りで追放されていたトランボ自身にも見えてくる。決して屈さず、敵に立ち向かう不屈の精神を持っているからだ。

アカデミー原案賞を獲得した隠れた名作。トランボの魂の叫びが映画から聞こえてくる。
あつし2号

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