黒い牡牛の作品情報・感想・評価

「黒い牡牛」に投稿された感想・評価

まあ機会があれば観たいなあと思ってたら、近所のTSUTAYAに発掘されてた。

もちろん脚本は良いいんだけど、それだけの作品じゃなく音楽だって華を添えてるし、特にジャック・カーディフの撮影が素晴らしかった。

少年と牛の物語ということで、いやあ、これは涙腺にくるでしょう。
ジャケットに惚れて観てみたら良作。古臭さがとても良い。ダルトン・トランボ、著名な脚本家さんなんですね。また勉強になりました。

運命的な出会いを遂げたレオナルド少年と牡牛ヒタノの絆が揺るぎない。幾度と訪れる絆の危機。どんな危機にも勇敢に立ち向かうレオナルドはまだ少年でも表情はみなぎる力でいっぱいだ。

舞台がメキシコシティへ移る後半は更にパワーアップするレオナルド。超大者まで巻き込む行動力は圧巻。そして闘牛のシーン…結構な長丁場だけどドキドキしっぱなし。闘牛にああいったルールがあることに絶句だった。

あの年代のメキシコシティの街並みと“動物たちを祝福する日”というシーンがお気に入り。かわいらしいので私もぜひ参加してみたい。
大木茂

大木茂の感想・評価

3.2
トランボの引き出しはどうなっているんだろう
脚本家の人って本当に頭に宇宙を持ってるよね

牛がこんなにかわいく頼もしい映画ってないんじゃないかな?
少年と動物の絆の話は素敵よね

この作品の大人達は普通に冷たい人もいるけど
ちゃんと子供に耳を傾けたり信じてあげる立派な人達が多いのがイイ
どうしても「トランボ」観た後だから
原作者本人と重ねて観ちゃうよね
だけどあの映画観てないとここにたどり着けもしないから実話モノは偉大だね


最後のカット
「パラダイスロスト」っぽくないですか?
秋月

秋月の感想・評価

4.8
アカ狩りにあっていたダルトン・トランボが脚本の映画


トランボは当時、反米ということで尋問に合い、踏み絵を踏まされそうになり刑務所にぶちこまれる等の理由から自由に映画を造れなかった。そのため、偽名を用いてこの映画を造ったそうです。


こういった背景を知りながら観ると、ここに出てくる牡牛はトランボ自身のようだ。

ボロボロになっても何度でも立ち上がる闘争心には涙が出る。



私はボロボロにされ膝をつきその場から逃げ出したことがある。
そして今、違う分野で闘争しているところだ。
同じ分野、同じ場所でボロボロになりながらも立ち上がることは出来なかった。
しかし、違う分野といっても私の小さな世界の話。
自分自身が尊厳を取り戻すことに関しては同じ分野で同じ場所なのかもしれない。


映画を観てモチベーションが上がる。レビューを書いて自分の決意を確認する。皆さんのイイネが背中を押してくれる。フィルマークスって素晴らしい
ゴマ

ゴマの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

牡牛と闘牛士とのラストバトルとその戦いの後に少年が牡牛に駆け寄る瞬間のサスペンスの映画的醍醐味が素晴らしい作品。途中のメキシコの大統領から預かった手紙を闘技場の闘牛の責任者に持っていく場面も一刻を争うドキドキする演出も良かった。町山智浩さんの映画ムダ話のこの作品の解説によるとラストの少年と牡牛が並んで登場口から去っていく場面はロッキーに影響を与えているのではないかとのこと。牡牛がロッキーで少年がエイドリアーンである。うーむ、確かに、と思った次第。牡牛の何本も串を刺されても諦めず何度も何度も闘牛士に立ち向かっていく戦いに感動する。
1234

1234の感想・評価

3.5
強者に立ち向かうてとこだけじゃなくてけっこうダラダラしてるてとこを含めて今作が影響を与えたという『ロッキー』ぽかった
撮影がジャック・カーディフなのでよかった
遠景で撮っていて子供のなんともいじらしい感じがカルピス劇場。トランボですもの。子供とて容赦はしません。いちいち「むーちゃすぐらしゃす(ここだけ西語)」とガッカリしててもきちんとお礼をしてエラい!また闘牛のシーンは迫力満点。流石に刺さる場面は映さないが、近景でかなり危ない撮影も!動物が血を流すので、大半の人が受け付けないと思う。最後のシーンは子供でもわかるのだけど、ご愛嬌。(160717)
lemmon

lemmonの感想・評価

3.0
立ち向かう勇気にこそ価値がある。

焦らしカッコつけて、最後情けない闘牛士が、スーッと、悪役に見えてくる妙。

一辺倒に思う牡牛が、油断を見せ始めた闘牛士に牙(角)を向く。

賢いだけじゃない、真っ直ぐに突き進むものにもやはり希望を見出したいもの。

良い映画です。
児童映画なのだが、かなり贅沢な規模。監督は、「アメリカ交響楽」ガーシュインの自伝映画撮った人である意味でアメリカの良心。そして脚本は反骨で不屈の男ダルトン・トランボ。まさに雄牛は、トランボ自信と言っていいでしょう。そしてこの作品を傑作にしているのは、ラストの闘牛場のシーンの迫力でしょう。満員のスタジアムに圧倒させられますね。児童映画と見ていたら、ラストのスペクタクルとカタルシスに泣けてしまいますね。
otom

otomの感想・評価

3.8
とてもじゃないけど、今夜はステーキだ!なんて言えない雰囲気になってくる...汗。展開が早い割には余計なところの描写が長かったり、子役の演技が絶望的にわざとらしかったりする。ものの、牛と子供とメキシコ国民の闘う姿勢に若干熱い気持ちになる。とにもかくにもワラワラと画面を埋め尽くすアニマルなファンタージェンだけでも観る価値はあるんじゃないか。良作。
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