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英二のtarmanのレビュー・感想・評価

英二(1999年製作の映画)
2.2
※ネタバレありです。


若林しほの告発を聞いちゃったらとても冷静な目では見られないが、それを差し引いてもドイヒー出来だ。最初ッから最後までツッコミどころしかない。特にクライマックスのカチコミは笑うしかない。

アサルトライフルを担いで熊本市内を闊歩する英二(銃刀法違反で捕まるって!)。勢いよく乗り込んではあさっての方向に撃ちまくるヤクザたちと、誰もいないバーカウンターに向けて乱射する英二。颯爽と現れては極真空手を披露して去っていく舎弟。渡辺哲らに撃たれてもんどりうつ英二、「うぉりゃあぁぁっ!」と叫びながら立ち上がるまで数秒、呑気に見てないでトドメをさせよ、哲!ボケっとしてるから反撃されちゃったじゃないか!極め付けは、散々悪行を重ねてきた親分が、これで自決しろ、と英二にドスを渡され潔くハラキリって、んなアホな。悪役なら悪役らしく、最後まで図太く生きて無様に散れよ!

…と、まぁ挙げたらキリがないほどで、N氏の凋落ぶりを感じる映画であった(前編にあたるドラマ『英二ふたたび』は面白いよ)。
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