chiharu

花とアリスのchiharuのネタバレレビュー・内容・結末

花とアリス(2004年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

Youtube で期間限定配信されていたので、再鑑賞。
昔、小6のときに初めて友達と映画を見に行った作品で、お気に入りで何度も見返してる☺️

この映画は、小さな嘘から始まる女子高生の日常を描いており、派手な事件が起こるわけではない。
だけど、決して退屈なんかではなく、岩井俊二の優しい音楽とともに、その世界観に惹き込まれてしまう🫧

岩井俊二の描く少女は、透明感があって、儚げで、少し不安定な危うさがある気がする。
少しフィルムっぽい色調と相まって、いつも心惹かれる。

久しぶりに見返してみて、印象的だったのは、鈴木杏の文化祭での告白シーン。
ドアップで顔が映し出され、誤魔化しのきかない演技が、本当にすごい!
まっすぐな気持ちに心動かされ、少し涙してしまった🥲

それから、アリスがまーくんに父親との思い出を重ねてるシーンが、いつ見ても何だか切ない…
ところてんのシーンとか
父親も母親もアリスに関心が少なく、家庭の中では早く大人にならざるを得なかったアリス。
その分、外では子どものように、自由に振る舞う。
何となくその気持ちが分かる気がする。
少し懐かしい痛みが所々にあって、あの子どもでも大人でもない時代を思い出させてくれる。

10月公開の新作も楽しみに待っていよう!
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