このレビューはネタバレを含みます
上映当時は確か高1だった。
大人になってから観るとまた感じるものがある。ひどい話だけど思い切って観に行ってよかった。
もう少し対話をすれば気持ちが通じるのに。信じ合うことができずに殺し合ってしまうのがとても悲しかった。でも自分もあの状況におかれたら…やっぱり信じることはすごく難しいのかもしれない。
あんなに癖が強かったっけ?たけしに歯向かって殺されてしまうほどアグレッシブな生徒達を観てまず最初にそう感じた。
今の感覚だと、普通もう少し聞き分け良くないか?今の時代との温度感の差を感じた。
でも高1の頃はそこに違和感を感じた覚えはないからあんなもんだったのかな?そういえば私のクラスでも数学の教師のことを馬鹿にしてひどい態度取っていたな。今思い返すと無責任で怖い。
最後まで攻撃を仕掛ける柴咲コウや安藤政信の死に様は、不謹慎だけどとても映画的で美しかった。
たけしが最後に自分の娘に電話で言う一言が強く印象に残った。
簡単に人を嫌ったり馬鹿にしたりするのは無責任で愚かなことだ。
強烈すぎるやり方だけど生きていく上で大切なことを教えてくれる映画だと思った。