バトルロワイアル映画。
と書くとただの殺仕合映画か、と思われそうですがそれだけじゃ無い深いストーリーは一見の価値ありです。
大人の言うことを聞かない子供が増加しそれを鎮圧できずいつ暴動が起きるのかを危惧した政府があり得ない法律を制定その名も「ＢＲ法」。
ランダムに選ばれた、卒業旅行に向かう生徒達を無人島に監禁し最後の一人になるまで殺し合わせ社会に出るにふさわしい大人を１人残そうというのがおおまかな流れ。
もちろん今回の生徒達も反抗、抵抗するが中には楽しむ者まで現れる、そんな「やるしかない」という人間の極限状態の葛藤やそれでも冷静に事を運ぶ者、最後まで殺したくないという者、クラスメイトという輪があるからこそ成り立つ皆の「生きたい」という矛盾が事態を混乱させ新たな火種をつくる。
キャストも豪華で後の名役者が何人か出ているのもポイントで、今では代名詞ともなっているが、藤原竜也の演技も見所。
大人の身勝手さが滲み出る作品であり、自分はこんな世の中を作る大人にはなってはいけないと気を引き締められました。R15指定ですがちょうどこの年代の子供達に考えてほしい作品でもあります。良作をありがとう。
