みなみ

オズの魔法使のみなみのレビュー・感想・評価

オズの魔法使(1939年製作の映画)
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小さい頃から何度も何度も何度も観てきて、今でも特別な映画です。

『この物語を子供心を忘れていない大人と、子供に送ります』から始まるこの映画。

自分に何かが足りないと思い、「幸せになりたい」と言っている人をよくみます。
しかし、

自分の欲しいものではなく、「今」自分が持っているものに目を向けるべきですね。
実は、幸せに満ちていたということに気付かされます。

この映画に出てくるドロシーの仲間達は、冒険を経て自分の足りなかったものは既に持っていた事に気が付きます。


つまり「幸せ」か「不幸せ」と感じるという事は置かれている自分の「状況」で決まるのではなく、自分の中にあるものに目を向けるという事でしょうか。
幸せは「相対的」なものではなく「絶対的」な存在です。


この映画の主役であるドロシーを演じた、女優ジュディ・ガーランド、この映画は大ヒットし、ジュディは大スターとなりました。
何の不満もないように見えたジュディでしたが、その後何人もの男性と結婚離婚を繰り返し、仕事でのプレッシャーに耐えるために、薬物に頼るようになり、薬物の過剰服用により死亡してしまいました。

この映画後のジュディの人生を踏まえ、改めてこの映画を見ると
とても複雑な気持ちになってしまいます。


もしかしたら、ジュディは「家庭」ではなく、どこか遠い「虹の彼方」をずっと見続けていたのかもしれませんね・・・

there’s no place like home

良い一日を。
みなみ

みなみ