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オズの魔法使のosakenpiroのレビュー・感想・評価

オズの魔法使(1939年製作の映画)
5.0
映画のはじめにはこんなメッセージが映し出される

"
40年の歳月にわたり この物語は
子供達の心に 夢を与え続けてきました
時が経った今でも この物語の魅力は色鮮やかです
子ども心を失っていない人と
子どもたちに
この映画を捧げます
"

映画の公開時にすでに40年ということだ

恥ずかしながら今までみたことがなかったのだが、まさに掛け値なしに不朽の名作だと感じた。
物語序盤は白黒映画こそのノスタルジックで抒情的な画面だが、オズに降り立った後はある素晴らしい演出があり
別世界の映像がより一層鮮やかに目に写る。

「オズの魔法使い」はミュージカル映画である。
主題曲の「虹の彼方に Over the Rainbow」は映画は見たことがなくてもほとんどの人が聞いたことがあるだろう。

物語の序盤でドロシーはこうつぶやく
"
心配しなくていい場所、、、
そんな場所あるのかしら
あるわ きっと
船や汽車ではたどり着けない場所
ずっと ずっと遠く
お月様の向こう 雨の向こう
"
このセリフに続けて、ドロシーは「虹の彼方に Over the Rainbow」を歌いだす。
僕はこの時点で感動してしまった。

ここではないどこか
人は子供の頃にそれを夢想して、大人になってもまだその気持ちを持ち続けていたりする。
ドロシーのおばさんエミリーは
ドロシーの飼い犬トトが大地主ガルチさんを噛んでしまい処分されそうになってしまったとき、トトをかばってくれる。
「トトだって優しい人にはなつきます」
だが、保安官の証書を突き付けられ
「法律には逆らえないわ トトを渡しなさい」
と言わざるを得なかった。

大人だってどこか心配しなくていい場所を求めている。だけどそんな場所はないのだろうと、いつの間にか自分を納得させて毎日の仕事をこなしている。(例えば、ひよこの数を数えたり。)

でも時には疲れたり、昔を思い出しもするだろう。
これは、そんなときのためにある物語なのだと思った。

最後に、「虹の彼方に Over the Rainbow」の歌詞を引用する。

【虹の彼方に Over the Rainbow】

虹の向こう 空のかなたに
かつて子守唄で耳にした国がある
Somewhere over the rainbow
Way up high
There's a land that I heard of
Once in a lullaby

虹の向こう 空は青く
どんな夢でもかなう場所
Somewhere over the rainbow
Skies are blue
And the dreams that you dare to dream
Really do come true

星に願いをかけて目を覚ませば そこは雲の上
悩みはキャンディのように溶けてなくなる
それが私が今いる場所
Some day I'll wish upon a star
And wake up where the clouds are far behind me
Where troubles melt like lemondrops
Away above the chimney tops
That's where you'll find me

虹の向こう青い鳥が飛んでいる
鳥が虹を超えられるなら私にもきっとできるはず
Somewhere over the rainbow
Bluebirds fly
Birds fly over the rainbow
Why then, oh why can't I?
osakenpiro

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