チョウチョウ

侍のチョウチョウのレビュー・感想・評価

(1965年製作の映画)
4.3
岡本喜八と三船敏郎、まさに黄金コンビ。
下手すると黒澤明に勝るのでは?流石にないか?
血がすごく臭ってくる話で、徳川に歯向かうということは即ち父に叛くと同意。
何かを手に入れる為には親兄弟も手にかける武士の世というか下剋上の発想無くして近代日本は訪れなかった。しかしその近代こそ侍の滅びる末世だとは予想してなかった主人公たち。
カットが恐ろしく素早くてカッコいい。
高村光太郎の「手」を美術の教科書で見たときの美しさを無念の士の手に見出した。
象徴的な雛人形も儚い。
三船敏郎が静寂を破る太刀裁きはマジで捉えられない。
チョウチョウ

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