ヨッシー

侍のヨッシーのレビュー・感想・評価

(1965年製作の映画)
3.8
 むっちゃ濃厚な時代劇だった。三船敏郎の映画初めて観た。予想していた感じとは違って、もっと武骨一本の鬼神の如くな感じと思っていたけど以外と人間的な面白味があり近親感を感じた(勿論映画によって違うんだろうけどあくまでイメージ)。水戸藩天狗党の首領的な人、伊藤雄之助という俳優の方凄く存在感があって味があったわあ😄何かあの低い声と雰囲気、表情、気に入ってしまった。しかし主人公の人には今の道徳観で言えば受け入れ難い行動があり、それ故主人公の事を応援したいのだが感情移入しづらい部分がありそれが残念だった。全力でカタルシスを感じたかった。性格的には近親感をもっていただけにあの行動だけが悔やまれる。しかしそれが武士や間者(忍者)が活躍していた時代、倫理的なことよりも世渡りや政治的な遠望深慮のために非情な事をしなければならない時代的な部分をよく表していた。
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