ちか

哀愁のちかのレビュー・感想・評価

哀愁(1940年製作の映画)
3.6
愛に導かれた運命に振り回される物語
橋で鞄が壊れなければ?
地雷除去作業がなく、予定どうり戦争に行っていたら?
愛によって得られた幸福と不幸を天秤にかけたなら、果たして幸福だったのだろうかと、とつい考えてしまうが
そんな風に天秤にかけることも、起こらなかった仮定の人生について考えることも、ナンセンスだと思う。
戦争がなければ?と考えることも無意味だ。ロイも言うように、彼らは戦争で引き裂かれたが、空襲がなければ出会うことすらできなかったから。
私は、彼らは戦争の犠牲者と一括りにできないと思う。戦争も運命の一部だ。愛も。
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