ペーターの意地悪

パピヨンのペーターの意地悪のレビュー・感想・評価

パピヨン(1973年製作の映画)
4.0
上手くいくかのように思わせて結局失敗、と思いきや成功? と思いきや…の連続

独房の生活キツすぎる

謎の顔面入れ墨マンがハンター始末して助けてくれたあとのハンセン病の島での友情(?)

文明(監獄的な統治)から離れた世界で、貨幣よりも義のような心の通じ合いを重んじるハンセン患者の長の描かれ方

さらにその後たどり着いた、かなり戯画化されたトーテミズム的な狩猟民の桃源郷がやや唐突に出て来て(とはいえちょっと感動してしまったのだが)、これはかなり構造主義的な映画だなあと思っていたら

その後に修道院の長が真珠だけ取っておきながら「罪は除かれた」とか言って密告するルターぶち切れモンの偽善的な描き方をしていたので上記の見立ては確信に変わった
ていうかこの尼さん収監されてたってだけで偏見に溢れてそうなかんじがすごかった いやまあそれはそれで仕方ない面もあるんだけど、無実って言ってるのを全く信じようとしないで人間の可塑性も信ぜずに真珠だけはパクって「罪は除かれました」はダメだろ笑っていうね

これも戯画化されてるので、「文明」批判なのかユーモア表現なのかもはやよく分からないが…


最後のほうの狂った感じちょっとキツかったけど良かったな

"自由か さもなくば死か"