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パピヨンの385のレビュー・感想・評価

パピヨン(1973年製作の映画)
5.0
泣けます。
「大脱走」で同じく華麗な脱獄劇を魅せたスティーブ・マックイーンがここでも脱獄を試みる。
けど2作はもちろんだけどまったく違います。
前者が自由を求める脱獄なら「パピヨン」は人間らしさを取り戻すための脱獄。しかもほぼ実話。ギアナとデビルズ島、文字通り悪魔の島にある刑務所はまさに地獄。囚人たちは人間性を奪われるような過酷な労働を強いられる。しかもパピヨンは冤罪で終身刑。こんな理不尽なことあるん?って観終わったあとにしばらく.....ってなる。

脱獄映画は毎回観た後に自分の時間を大切にしなきゃって思わせられるんだけど、パピヨンはその気の遠くなるような、脱獄して捕まって痛めつけられて仲間を失っての繰り返しで、もう早くその地獄から抜け出してくれって苦しくなる。それがさパピヨンがずいぶん年取るまで続くから視聴者としてもだんだんと希望を失ってくるじゃん、本当にパピヨン脱獄できるの?って。
最終的には見守ってた自分が諦めてたんだけど、パピヨンだけはどんなに人間を否定されても決して最後まで希望を捨てなかったことに涙した。人間、こんな必死に生きようとすることができるんだ。そこ人生観までと考えさせられる映画だった。辛いし長いけど、「ショーシャンクの空に」と「大脱走」と合わせて色んな人に観て欲しい。
この映画でさらにじわじわマックイーンが好きになった。




最後までどうなるかわからなかった。

今まで観た脱獄系の中では一番辛くてリアルで希望が持てなかったけど、ほぼ実話だと知って自分の中で変わった価値観があった。

この時代にゲイとかハンセン病とかなかなか取り入れ難い繊細な要素だとは思ったけどだからこそ
忘れたくない映画
途中パピヨンに泣けてしまった
マックイーンがかっこよすぎる、、、
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