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現金に体を張れのlemmonのレビュー・感想・評価

現金に体を張れ(1956年製作の映画)
3.9
テンポ良く、スタイリッシュ。
起きた犯罪の裏側を描く。

机上の空論。
絡むは読めるはずのない人間の心理動向。
その日、その時、
移ろいやすく、計算ではいかないのだな。

エリシャクックとマリーウィンザーが素晴らしいのなんの。情けない夫と悪妻。歯車の狂う裏に起こるドラマは二人がひっぱる。

スターリングヘイドンは釈放されたての男で、妻とやり直すために競馬場の大金をせしめる計画を立てる主犯。

先日観た「赤い谷」で共演したコリーングレイが妻役。二人の相性がよく、有名な本作も観てみた。が、エリシャとマリーが上をいく存在感だった。

潔く的を絞っていたが、ジョーソーヤー演じる病気の妻を支えるバーテンダーも、その後を思うとまた切ないなあ、、、。
たくさんのドラマが交錯してた。
作風はナレーションが多く、好きな方ではないが、噛み締めるといろいろと余白があり、見終わってじわじわきている。

うん、面白かった👍
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