千里眼のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

松岡圭祐のベストセラー『千里眼』を映画化したサイコ・サスペンス作品である本作は、航空自衛隊二空尉の岬美由紀と、"千里眼"の異名を持つカウンセラー兼脳外科医の友里佐知子の2人が、謎のテロリスト集団"ミドリの猿"の陰謀に立ち向かっていく様が描かれているのだが、まず触れたいのは、本作は稲垣吾郎主演作品『催眠』と繋がりのある内容が描かれたものではあるが、今作では"ミドリの猿"は人の醜い部分をさした言葉ではなく、テロリスト集団の名称となっていますし、催眠の概念をそのままに、主人公の岬美由紀によってミドリの猿によるテロ事件の真相が解明されていくわけなのだが、サイコ・スリラーだった『催眠』とは異なり本作はアクション・サスペンスとなっているので、催眠による恐怖を求めて視聴してしまうと肩透かしを食らうでしょうし、続編ではあるが視聴の際は注意が必要かと。それと、物語こそ大きな展開を迎えるが予想通りの安易なものなのでこれといった驚きも盛り上がりもないですし、本作の見どころは水野美紀の回し蹴りのみ。最後まで視聴はできるが、それなりの作品としか言いようがない。