えのき

武士の一分(いちぶん)のえのきのレビュー・感想・評価

武士の一分(いちぶん)(2006年製作の映画)
4.0
『たそがれ清兵衛』『隠し剣 鬼の爪』と見てきて、三部作もいよいよ完結と期待が高まる。

最近の流れに乗って(?)アンチキムタク気味なので主演が他の俳優だったら…と思っていたが、なかなかどうしてとてもよかった。冒頭こそキムタク感が出ていたが、失明してからの演技はキムタクであることを忘れていた。

前2作と違って夫婦愛の物語。
時代劇らしく予想通りに話しは展開していくが、それでも面白くて目が離せない。新之丞(木村拓哉)と徳平(笹野高史)の心温まる関係性が一番印象に残った。檀れいの美しさは言うに及ばす。四季の移ろいもよかった。

第1作目の新鮮さもあって『たそがれ清兵衛』がダントツかと思ったが、同じぐらい好きな作品となった。

終盤、武士の一分というワードを乱発したせいで重みが半減したのはもったいなかった。最初と最後の2回だけでよかった。
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