えのきさんの映画レビュー・感想・評価

えのき

えのき

映画(148)
ドラマ(10)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.0

年齢も性別も違う”孤独”な3人が心を通わせる物語。善人過ぎも、悪人過ぎもしないリアルな人物像。

久しぶりに『サイドウェイ』観たいなーと思い出してたら、監督、脚本、主演が同じだった。こういう派手じゃな
>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.5

ホラーからのアクション。

ブロンド美人は性格の悪さ故、殺されちゃうパターンがホラー映画では多いけど、女優の卵である妹は美人な上に、姉思いのめちゃめちゃいい子。そういうところも含めて、ホラーをたくさん
>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

3.5

図らずも『パール』を先に観ていたことが幸いして、より切ない気持ちで鑑賞できた。

まさにエログロ映画だけど、どこか笑えるし、カメラワークや構図がおしゃれ。後半の相手に有無を言わせないスピード感もよかっ
>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

3.0

アマプラの字幕が飛び飛びでしか表示されず、ちゃんと理解できなかったのが悔しい。ミッツィとの会話では大事なことを言ってそうだったのに… 3部作第1弾のXを観てから再鑑賞したい。

ミア・ゴスの快演はすご
>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.2

大人のためのファンタジーロマンス。
ライトなコメディ仕立てながらも冷戦やマイノリティー問題も絡めていて巧みだと思った。映像や美術も美しい。

個人的には2つのシーン(夫婦の描写、脳内ミュージカル)が余
>>続きを読む

十三人の刺客(2010年製作の映画)

3.0

私が時代劇に求めている人情的な部分を感じられず残念だった。十三人のうち数名はキャラクターがよくわからないまま…

バカ殿の暴君ぶりを強調するにしてもやり過ぎで冷めてしまった。

よかったのは『元気が出
>>続きを読む

グラディエーター(2000年製作の映画)

3.8

続編からの再鑑賞

初見で剣闘士の存在を知って、人間の残虐性にショックを受けた記憶。

再鑑賞でも冒頭から引き込まれて一瞬たりとも退屈しない。主人公マキシマスも敵対する皇帝コモドゥスも観客を引き付ける
>>続きを読む

グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

3.6

前作を上回ることは無いが、続編として見応え十分。

前作の主人公、軍人としてカリスマ性があって女性も惹きつける万能な男マキシマスに対して、肉体こそ屈強だけど、屈折や脆さを見せるハンノは2020年代的な
>>続きを読む

スピーク・ノー・イーブル 異常な家族(2024年製作の映画)

3.6

前半の居心地の悪さは秀逸だったけど振りとしては長過ぎた。途中、ここで胸糞ヒューマンドラマとして終わってくれても、それはそれで後味悪くて面白いと何度か思った。

結局よくある展開になっちゃったけど、今回
>>続きを読む

本心(2024年製作の映画)

2.5

原作がテーマを詰め込み過ぎに感じたので、映画ではいい具合に絞り込んでくれることを期待していた。本作はテーマを選定してはいるが、まだ散漫で更に薄っぺらく感じた。

ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

3.5

社会風刺的なブラックコメディ

承認欲求あるし、下心も抱くし、真面目だけど怠惰でもある普通に多面的な主人公はリアリティがあってよい。自分が悪くなくてもとりあえず世間に対して謝っとこう的な日本人とは違う
>>続きを読む

十一人の賊軍(2024年製作の映画)

4.2

『侍タイムスリッパー』と『八犬伝』で暖かい気持ちになって3作連続の時代劇鑑賞!とワクワクして臨んだら、血ブシャーの生首ゴロン、更に更に… 。これはR15でしょと思ったけど、個人的には大丈夫なタイプのグ>>続きを読む

八犬伝(2024年製作の映画)

4.2

虚と実のバランスが素晴らしい!
馬琴パートでのベテラン俳優陣の胸に迫る演技、八犬伝パートでの今をときめく若手俳優の躍動、どちらも飽きることなく楽しめた。
更には中村獅童と尾上右近の劇中歌舞伎まで観られ
>>続きを読む

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.1

時代劇もタイムスリップもの(昔の人が現代に来るタイプ)も好きなので、もう大好物の取り合わせ。

面白かったー。
今の生活に感謝しようとも、時代劇をもっと応援しようとも思った。

意外とすんなり現代に溶
>>続きを読む

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

2.0

先入観持たずに見たくて必死に事前情報をシャットアウトして臨んだら、ミュージカル調だったことにまず面食らってしまった。ガガが出るってそういうことなのか…

結末には納得するものの、裁判で新たに明らかにな
>>続きを読む

HiGH&LOW THE WORST X(2022年製作の映画)

3.7

ヤンキー映画は門外漢だけど前作がよかったのでこちらも。

意外と清々しい青春映画。とことん男の喧嘩と友情に特化していてその潔さが気持ちいい。そしてあれほどの登場人物の数なのにそれぞれのキャラが立ってい
>>続きを読む

HiGH&LOW THE WORST(2019年製作の映画)

3.5

冒頭スキンヘッドの大群が圧巻!
テンション上がった!

この手の映画はビーバップハイスクール以来ですが、令和ともなると映像もスタイリッシュですね。

ストーリーもちゃんとあってグッときたり楽しく拝見し
>>続きを読む

チャチャ(2024年製作の映画)

4.0

面白かったー!
予想だにしない展開

いけ好かないと思っていたチャチャが気付けば愛おしくなっていた

(1963年製作の映画)

4.0

名作!
もう他のパニック映画は見なくてもいいかなと思えるぐらい、後世に影響を与えているのが分かる。

ティッピ・ヘドレンの気品漂う美しさ、そして気の強さよ!

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.9

どんどん進んでいくストーリーに、一体どこに連れて行かれるんだろうとワクワクした。

ブラックな笑いと、アリ・アスター作品に通底する家族という呪縛。

後半、比喩的で小難しくなってきたと思ったら、ユダヤ
>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

3.8

この映画で福田村事件を知った私のような人も多いと思うので、大変意義深い作品だと思う。

殺していい命などあるのか、いつも見ているだけの傍観者でいいのかと問いかけられているようでドキッとした。

罪の声(2020年製作の映画)

3.0

未解決で時効を迎えたグリコ森永事件をモチーフにしていてテーマは興味深いが、説明過多で2時間の刑事ドラマを見ているような感じはあった。

自分の正義ための行動が家族を苦しめたり、不幸に追いやることになっ
>>続きを読む

ソナチネ(1993年製作の映画)

3.0

その男…がよかったので期待して観たら、世間の評価ほどにはハマれなくて残念。
『全編に漂う死の匂い』を感じ取れなかったせいかな。。

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.8

タイトルに偽りなしの凶暴な刑事アズマ。
派手なアクションじゃなくて、普通に痛そうな暴力の連続。

北野作品制覇したいので、バイオレンスにも少しずつ耐性をつけていきたい。

これが監督第1作目とは、本当
>>続きを読む

菊次郎の夏(1999年製作の映画)

4.0

公開当時に飛行機で観て以来の再鑑賞。
その頃は邦画に興味無かったけど、時間が合う映画がなくて仕方なしに観たら大泣きした思い出。

やっぱり良かった。
背景を描き過ぎず、正男と菊次郎、2人の旅に特化して
>>続きを読む

共喰い(2013年製作の映画)

3.5

血というより生育環境という感じがした。

主人公遠馬は抑えきれない衝動というよりは好奇心からの暴力のように見えたので、新たな地での新たな出会いによって、負の連鎖を断ち切って欲しいと願う。

あの若さで
>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.5

市子って何者なの?とグイグイ引き込まれた。
日本の社会制度の闇を上手く活かしつつも、設定に無理を感じる部分もある。

天国と地獄(1963年製作の映画)

4.0

複雑過ぎないストーリーが人間をより際立たせる。

前半の約1時間は室内での会話劇。
そして後半は市中での捜査。三船敏郎、全然出てこなくなったと思ったら、最後にグッと引き締めてかっこいいところを見せてく
>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.9

恋愛映画からはすっかり遠ざかっているけど、坂本裕二脚本ということで見てみた。

勝手に今流行りの余命ものとか重めの話かと思っていたら、ライトにサクサク進んで飽きずに楽しめた。

趣味も価値観もぴったん
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.8

入り口と出口が全然違う映画で混乱した。
色んな角度から、自分がいかに先入観や偏見に囚われているか気付かされて、その巧みさに唸った。

しかし映画のプロモーション方法が引っ掛かかって手放しで賞賛できない
>>続きを読む

ソウ(2004年製作の映画)

3.0

残酷映画の代名詞。怖くてずっと躊躇していたけど、公開から20年経った今見るとそこまででもない。怖いと言うより痛い。

意外にも命に感謝して生きろと真っ当なメッセージを持ったポジティブ映画だった。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.0

そんなの選べる訳ないよーという究極の選択を迫られる映画。

マーティンの「目には目を、歯には歯を」理論はまぁ分からなくもないけど、サイキックパワーが謎。

『ファニーゲーム』を彷彿とさせるが、個人的に
>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.5

『ミッドサマー』同様、トラウマ級のグロシーン有り。残虐な中にどこか滑稽さを含んでいるのも共通している。

家族にキレるお母さんの姿がタイムリーにも数日前の自分を見ているようで怖かった。一族の業に巻き込
>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.9

異文化体験映画。
緑豊かな風景が美しく、私の日常とかけ離れたストーリーのため怖くは感じなかった。

たまに差し込まれるグロ描写はとてつもなくグロい。終盤はギャグっぽくてちょっと笑えた。

土着的、プリ
>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.0

前半の不気味な雰囲気からの、後半は予想だに出来ないトンデモ展開。

時流も相まって過大評価な気もする。

みなに幸あれ(2023年製作の映画)

2.5

不気味な暮らし。どんな秘密があるんだろうという期待から、後半はひたすら気持ち悪いに終わってしまい残念。

古川琴音の演技だけで持っている。

幸せについて伝えたいことがあるようだが、登場人物に言わせる
>>続きを読む