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ネネットとボニのrebのレビュー・感想・評価

ネネットとボニ(1996年製作の映画)
3.5
港町マルセイユ。移動ピザ屋で生計を立てる兄ボニ19歳のもとに、寄宿学校を脱走した妹のネネット15歳が転がり込んでくる。
幼い頃に両親が別れ、兄妹は離れ離れに暮らしていた。母の死に目にも現れなかった父と妹のことをボニは恨んでおり、妹のことも無視しようとする。
しかし妹が妊娠5ヶ月と知ると、彼の空虚だった生活は次第に明るさと優しさに満ちていく。
それに対してまだ子供すぎるネネットは、育っていくお腹の子に愛情を持つことができない。
里子に出すことを勝手に決めてしまったネネットだが、ボニはある行動を起こす。
花束の使い方におぉ〜と声が出た。
思春期真っ只中のボニは、近所の色っぽいパン屋の若妻のことを犯すことを夢見ているが、本人はいたって内気なのが何ともかわいい。
ヴァレリア・ブルーニ=テデスキとヴィンセント・ギャロのパン屋夫婦が実にいい味を出している。
おとぎ話のような筋立てではあるが、まぁ2人の今後のことを考えると、暗澹たる気持ちになるのも確かだ。
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