ニュー餅太郎

ダークナイトのニュー餅太郎のレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
5.0
言わずと知れた名作。
ヒース・レジャーの怪演はこれまでのジョーカーのルックスと逸脱しているが、ジョーカーがジョーカーたる要素を的確に表現し、なおかつ公式でも正体・過去一切不明というキャラクターの掘り下げまで行うという、とてつもない事をやってのけた。特に“悪人はどうしてジョーカーの下に集まるのか”というコミックスなどでも省略されがちなこの部分はこの映画を観るとなるほどと感じる。
一方のクリスチャン・ベイル演じるバットマンもまたジョーカーの狂気に精神をすり減らしながらも己の存在意義を変化させていく。
前作が『ブルースが如何にしてバットマンとなったのか』だとすると今作は『バットマンは如何にしてダークナイトと呼ばれるようになったのか』という話。
もちろんストーリーの中で変化していくのはバットマンだけではない。(変わってないのはジョーカーくらい)ジョーカーや世の不条理、そして宿命の対決を是非観てもらいたい。
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