このレビューはネタバレを含みます
DCシリーズはやっぱり最高。
ブルース・ウェイン(ダークナイト)の誰も知らないところで、街を救う姿が格好良すぎる。
ダークナイトがいることでジョーカー(ヒース・レジャー)という化け物が生まれてしまい、そのことで街を救ってきたにも関わらず、街の人々から非難されてしまう描写は、現実社会を生々しく表現していると思う。
人間の得意な「手のひら返し」「付和雷同」。
どう考えてもジョーカーが悪いにも関わらず、ジョーカーの悪事すらもダークナイトの責任だと主張する手のひら返し人間が現れ、大多数の思考停止人間がその主張に流されて賛同してしまった結果、街中で「ダークナイト諸悪の根源説」が跋扈してしまった。
そんな自分の存在を否定してくる人々が住む街を助けるダークナイトは、自分の姿を晒してしまうことでジョーカーを止めるか、正体を明かさずに成敗するかで、自分の姿を晒そうとしたが、それをハービン・デント(アーロン・エッカート)が嘘の告白をすることで阻止した。
それは作戦だったのだが、一時的だとしても、自分の信用を失う行動をしてまでもジョーカーを捕まえようとする程の正義感をもつハービン・デント。
そんな彼が、ジョーカーに唆されて、悪に染まっていく姿は、人間の弱さを生々しく表現している。
また、そんな正義感の強かったハービン・デント、彼を強く信頼していたブルース・ウェインが最後に彼を殺害することがどれほど切なかったか。。。
さらに、闇落ちしたハービン・デントの殺人の罪すらも自ら被り街に希望を残すことで、最終的にジョーカーの思惑を阻止し、事実上勝利を収め、警察から逃げていくシーンは格好良すぎでした。