せち

ダークナイトのせちのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
3.7
バッドマンシリーズ。
治安が終わりのゴッサムシティでバットマンの宿敵、ジョーカーが悪事を働く話。

こんなに「やめろ話を聞いたら終わりだ!何も聞かずに撃ち殺せ!!」って思った悪役は初めてかも。ほぼ悪魔。
でもここで撃ち殺すとジョーカーと同じところに堕ちしまうという作劇の良さ。

「こいつを倒す」「何かを守る」ではなくもっと概念的に「正義を守る」ための戦いっていうのが丁寧に描かれていてとても良かったなぁ。
バットマンだけが戦うわけではなく、ゴッサムに住む人々が持つありふれた正義と得体の知れない悪意の戦いが映画のレイヤーにちゃんと載っているの、好き。
船のシーンがね、セリフも相まって私はとても良いと思った。

ついでに正義以外のすべてを捨てても構わないバッドマンの異常さも際立ってやばい。
もうメインキャラにまともな人間が全然いない。
せち

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