はんそく負け

ダークナイトのはんそく負けのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.7
銀行強盗、カーチェイス、病院爆破、そして魅力的な悪役達。良かった点を挙げればキリがないですが、凄く面白かったからこそ重箱の隅をつつきたくなってしまいます。

一番気になるのは、クライマックスの船のシーン。やりたいこと、言いたいこと、映画としてオチをつけなきゃならないことは十分に理解しているつもりでも、やはり無理があるように感じます。あんなに聖人が揃っているなら、そもそもゴッサムに悪が跋扈するはずがない!と思えてしまうのです。
次いでアルフレッドが自己犠牲云々とレイチェルに話すシーン。"自己犠牲"と言葉で言ってしまうのには閉口してしまいます。味気ないです。
最後に、これは個人的な体験に因るものですが、中坊の頃程衝撃を受けなかったなぁ、というのが結構残念でした。あの頃は台詞が小難しくて、その難解さに魅力を感じていましたが、年をとるとシンプルな話に感じられます。つまり、子供の内に観ておきたい映画だということです。