『ダークナイトトリロジー』イッキ見記念
第二幕ー「ダークナイト」ー
いやぁ、やっぱりノーラン好きだの一言に尽きる1作。
前作では主人公バットマンの誕生に重点を置いていたのに対し、今作では宿敵ジョーカーの登場、そしてバットマンの転落を描いている。
今作を語る上でヒースレジャー演じるジョーカーの怪演は外せないだろう。コミックのキャラクターが元ではあるものの、まるで現実世界にいるかの様なリアル感、「フィクションならいいのに」と思わず感じてしまう程彼の狂気が現れていた。舌を舐める様な音や、マリオネットの様な奇妙な動き、その一つ一つがジョーカーを単なるヴィランに終わらせない、最恐のサイコキラーに仕立て上げている。
「バットマンとジョーカー」、「コインの表と裏」、「光と闇」、そして「正義と悪」といった様々な二項対立を見せながら光の騎士=ハービーデントのドラマとヒーローバットマンの墜落を描いていたのは面白かった。
そしてラストの暗黒の騎士”ダークナイト”の語りは非常に興奮した。全体を通してとても2時間半とは思えないほどの物量で圧倒されてしまった。非常に見応えのある作品。