ばろん

ダークナイトのばろんのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.5
『ダークナイトトリロジー』イッキ見記念

第二幕ー「ダークナイト」ー

いやぁ、やっぱりノーラン好きだの一言に尽きる1作。

前作では主人公バットマンの誕生に重点を置いていたのに対し、今作では宿敵ジョーカーの登場、そしてバットマンの転落を描いている。

今作を語る上でヒースレジャー演じるジョーカーの怪演は外せないだろう。コミックのキャラクターが元ではあるものの、まるで現実世界にいるかの様なリアル感、「フィクションならいいのに」と思わず感じてしまう程彼の狂気が現れていた。舌を舐める様な音や、マリオネットの様な奇妙な動き、その一つ一つがジョーカーを単なるヴィランに終わらせない、最恐のサイコキラーに仕立て上げている。

「バットマンとジョーカー」、「コインの表と裏」、「光と闇」、そして「正義と悪」といった様々な二項対立を見せながら光の騎士=ハービーデントのドラマとヒーローバットマンの墜落を描いていたのは面白かった。

そしてラストの暗黒の騎士”ダークナイト”の語りは非常に興奮した。全体を通してとても2時間半とは思えないほどの物量で圧倒されてしまった。非常に見応えのある作品。
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