ポンデリング山田

ダークナイトのポンデリング山田のレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.5
タイトルがあまりにも有名だったので気になって鑑賞、ただのアクション映画だと思って見ましたが大間違いでした。

序盤は確実に正義と悪と言う立場が成立していたのですが、ジョーカーの残酷かつ正確な発言を聞くたびに悔しいながらも納得してしまう、こんな街本当に救う意味があるのか、自分は見ていてそう思ってしまった、しかしそんな中でも正義を貫き善良な市民たちを守るバットマンの姿に皮肉にも感動した。

ジョーカーを見てからのダークナイトはまた違った見方を出来るかもしれません。ジョーカーは辛い過去を背負い悪になった、だからといって犯した罪を許されるわけではない、悪が悪を生み出し悪が善を滅ぼす時代、善は悪を救い、救われた悪はまた悪を生む、何とも理不尽な内容だが、とても考えさせられ終始釘付けになる、こんなにも美しく残酷な映画があっただろうか…

正直ジョーカーだけを見てもその良さには気づきませんでした、しかしこの作品を見るとあの作品が面白いと言うのも納得がいく

早くこの作品に出逢いたかった。