IMAXレーザーにて鑑賞。
映画自体は3度目だが、IMAXで観たのはこれが初めて。
本編は言うまでもなく大傑作だが、IMAXでの鑑賞は格別。冒頭の強盗シーンから心が躍り、2時間半という時間があっという間だった。
正直バットマンというヒーローへの愛着はまるでないが、本作だけはそんなものがなくても楽しめるし、心打たれる。
善悪の葛藤や苦渋の選択が心を動揺させ、不安にさせる。
誰が正義で、どんな行いが正しいのか分からなくなるような、視聴者の倫理観への問いかけが素晴らしい。
物語は細部まで完璧に構成されており、非の打ち所がない。不必要にダラけた部分がないので、複数回の鑑賞にも余裕で耐える。
初めてIMAXで鑑賞して、本作の音楽の素晴らしさを改めて痛感した。ハンス=ジマーとジェームズ=ニュートン=ハワードが共同で制作し、グラミー賞も獲得している。IMAXでは小さい音でもクリアに拾うことができるため、本作が全編に渡ってバックグラウンドミュージックに彩られていることがはっきりと分かった。
この音楽が映画の盛り上がりや緊張感を促進し、興奮を加速させる。
大好きなラストシーンで得られるカタルシスもたっぷり堪能し、大満足な映像体験となった。
