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遥かなる大地へのaaaakikoのレビュー・感想・評価

遥かなる大地へ(1992年製作の映画)
4.2
アイルランドの美男美女がアメリカ行って結ばれる話かと思ったらちがった。2人全然結ばれないじゃん!
でもそんな2人がいじらしくてキュンキュン♡お互いの着替え盗み見してんじゃねー!つきあっちゃえよお前ら!もう!
と、思ってみてたんですが、これはすぐに愛してるとかなんとか言ってねちゃくちゃキスしたりして貧乏男がお嬢様を下に置く格差婚映画ではなかったんだ、それが良いんだ、と最後に気づきました。
愛してるより先に、金のことを言う。愛してるより先に、帽子が似合うと言えと怒る。君はすごい女だ、って言う。

てかさ〜もーこの頃のトム・クルーズがめちゃくちゃ美青年で参った!目がキラキラで憂いがあって、本宮ひろ志の漫画に出てくる主人公みたい。
しかもあの人完璧な男前じゃないじゃん。背低いしムチムチしてるし、なんかどんくさいし(本作では)、それが田舎から出てきた男の子って感じで似合ってた。
一方のニコール・キッドマンは、人形みたいな美しさ。お金持ちのおてんばお嬢様にぴったり。
トムの股間を隠した鉢をそっとどかして中をのぞいて見るニコールたんきゃわわわわ!!

イタリア人とのボクシングに向かうときにニコールの方振り向いて笑うトムがぐぎゃー!かっこよくて、思わず「ぎゃああああエイドゥリアーーーァァン!!」とか叫んでしまったわ。
ストーリーは、冒頭で親父が、地主の反乱デモに巻き込まれて死んだとかなってるけどワーワー言ってて崩れた木材の下敷きになっただけで、そのあたりでそんな重い話じゃないゆるい話なのかなって安心して見られました。その分、シャノンのお父さんがいい奴だったりして良かった。
そもそも地主関係者にツバとか吐いたら即殺されるだろうに、翌朝早撃ち対決とか急に紳士になってたし。
2人は階級が違う、そのことはボストンに着いてからいろいろな意味で露呈して、ジョセフが差別されるんじゃなくジョセフの方はそもそもどん底だったからすべてが新しいし素晴らしいし美しく見えるんたけど、シャノンは今までが高い階級だったから逆に何もかも失ってしまった形になる、その形式がリアルだった。シャノンはベッドに寝てジョセフは床に眠る。ジョセフの顔は輝いていてシャノンは涙。でもシャノンはヒステリックに悲しんだりしないし、彼らはまったく男女の関係にはならない。お互い大人なんだと思った
また踊り子のグレースが良いんだよな。
ジョセフが賭けボクシングを始めたのが、性欲が爆発したからってのも良い。

でも最後のレースは圧巻でした。
朝イチのレースで好きな土地に旗立ててそこの土地どうぞ、撃たれるかもしんないけどね、みたいなのがあの国の先祖なのね。そりゃ銃も手放せないわ。
暴れ馬に乗ったトムがすげー顔してて、この人すごいなっと思った(このシーンでラストサムライを思い出した)。

あとジョン・ウィリアムズの音楽がやはり良かったなー
エンディングの曲エンヤだったのか。この曲流行ったよな〜。うちの中学の下校の音楽だったの。ちょうど1992年、その頃だ(笑)



以下ネタバレありトム♡ニコールの大好きなシーン書き出し(鑑賞するたび増えます)

◆村を出るジョセフ。かっこいいサラブレッドに乗ってパカラッと出て行くのではなく短足なロバに乗ってよたよた出て行くのがよい。
◆ん?これロバ?ヤックルっぽい白いろば
◆てかそもそも何年も地代払ってない!って怒られてるけど、トムとその兄2人の男3人いて農作業して払えないというのはよほどの年貢なのか、または兄2人がものぐさなのでは?
◆というわけで地主
◆なかなか殺せないジョセフ馬に引っ張られたりしてなんかどんくさい
◆シャノンたんかっこいい馬にパカラッと乗って登場
◆銃暴発のふっ飛び方もどんくさくてよい
◆捕まるジョセフ、てっきり暴行され殺されるのかと思いきや翌朝決闘?
◆モダンな女性だからこの家を出たいシャノンたん
◆字が読めないジョセフ、なんかリアル(すみません)
◆決闘前に銃の扱いがわからなくてあたふたするジョセフ
◆アメリカへの船の中シャノンたんジョセフを召使にさせる
◆正装したジョセフめちゃくちゃ男前。これジョジョ第一部を実写化したらジョナサン・ジョースターはぜひトムにやってほしい(名前はジョセフだが)もちろんエリナはニコールでよろ♡背の問題はCGでなんとかせい
◆だけど砂糖トングでつかめないジョセフ
◆性欲爆発で賭けボクシングに行くってのリアルでよい。そりゃあ毎晩シャノンたんみたいな美人が隣りで寝てるんだもん。
◆一方でやっぱ階級意識があるから、シャノンたんは簡単に身分の低いジョセフにデレデレしないってのはすごいリアルだし、これは差別とかでなくシャノンがきちんとしたレディだってことだと思う
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