やむちゃ

ドランク・モンキー/酔拳のやむちゃのレビュー・感想・評価

ドランク・モンキー/酔拳(1978年製作の映画)
4.4
※後段に2024年香港での鑑賞記を追記

備忘録
小学6年生の時に鑑賞。
同時上映はトラック野郎/熱風5000キロ。

公開2日目に道頓堀東映で鑑賞(1979.8.5)。
ラジオ(ヤングタウン)でトラック野郎に出演していた笑福亭鶴光が「日曜日に舞台挨拶に行く」と告知したため、それを見ることも目当て(一番の目的は酔拳)で足を運んだ。
酔拳自体は、夜遅めのテレビCMで何度か見かけており、なにか面白そうな、変なカンフー映画が公開されると思って期待していた。
ブルース・リー以外のカンフー映画を見るのが初めてで、あまりの面白さにビックリした。
それまでのカンフー映画と違い、シリアスな復讐劇ではなく、Mr.BOO!のようなコミカルなシーンが多く、ゲラゲラと笑いながら楽しんだ。
アクションもブルース・リーのように一撃で倒すのではなく、延々と続く立ち回りが新鮮で、その時の風を切るような効果音も刺激的だった。
なによりジャッキー・チェンの魅力に溢れた作品で、一発で魅了されてしまった。
78年~79年に、死亡遊戯、Mr.BOO!、酔拳と立て続けに鑑賞したことで、その後の香港映画好き、香港好きの人生を送ることになった。
主題歌「拳法混乱(カンフージョン)」のレコードも買った。
コメディカンフー映画の頂点だと思う。

追記
2024.4.20 香港電影資料館電影院で数十年ぶりに劇場で鑑賞。
香港ポップカルチャーフェスティバルの企画の一つとして、”武影江湖 Of Fists and Swords – Kaleidoscope of Hong Kong Martial Arts Films”として過去のカンフー&武侠映画が上映されており、その中の一本として上映された(作品は蜀山奇傅 天空の剣やドラゴンへの道、少林寺、七小福、葉問など23作品に上る)。
字幕は中国語と英語のみだが、小学生の頃から何十回と観た作品なので、全く問題なし。他作品はリマスター版、4kリマスター版が多い中、今作は当時のままの状態で上映されたが、画質の粗さ、フィルムのキズが、昔っぽくて却って良かった。
日本公開版ではないので主題歌「拳法混乱(カンフージョン)」が流れないのは仕方ないが、2024年の香港の劇場で今作が観れたことが嬉しい。
他の多くの作品は満員になっている中、最近の香港でのジャッキー不人気からなのか、今作は8割程度の入りだった。が、上映中も笑いが起き、終了後には自然と拍手が沸き起こったのも嬉しかった。
やむちゃ

やむちゃ