ヒムロ

つみきのいえのヒムロのレビュー・感想・評価

つみきのいえ(2008年製作の映画)
3.6
海面が上昇し街が沈んだ世界。
ある朝老人が目覚めると、家が浸水してきている。
街から資材を集め、家の上へまた部屋をつみきの様に作ろうとする老人だったが、大切な喫煙パイプを海へ落としてしまう。


暖かな画風とピアノのBGMだけで進行していくアニメーション。
たった12分ながら心に突き刺さるシーンの多さに驚く。
記憶の奥へと文字通り潜っていく中で、段々と海に沈む前の世界が見えるのも世界観好きの自分としては映画の主題ではないのだろうがよかった。

画風や最後の雰囲気でいい話のように終わるが、なんだか個人的にはすごく絶望的な終わりのように思えて喰らってしまった。
「切なさで泣ける」みたいな感想も私のような感想もどっちも出るからすごい作品なんだなとも思った。
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