おバカ犬

バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲のおバカ犬のネタバレレビュー・内容・結末

2.3

このレビューはネタバレを含みます

バットマンの4作目をレビュー。カス映画の前作バットマンは降板、ジョージクルーニーに変わる。あんまりバットマン感がない。あと、男のスーツ姿にケツのアングルはいらんと思うが、監督の趣味だろうか。

またまたダブルヴィランでお送りする本作。シュワちゃん演じるMr.フリーズは、氷のように寒いアイスギャグをかまし続ける。『ターミネーター2』でかっこいい兵器を演じた彼がなんでこんな役をやってるのか、不思議である。でも、根は愛妻家で面白いやつなんだよな。

ユマサーマン演じるポイズンアイビー。ホント、キャストだけは一流なんだから。自然を愛するあまり環境テロリストと化す。で、この子の操るベイン(滅亡)が、プロレスラーみたいな男画面被ったやつでお茶目なんだわ。『鋼の錬金術師』に出てくるスロウスみたいな感じ。

このアホな格好2人がコンビを組んで、なんかしてるってだけで個人的にはグッドポイントだ。意外にツッコミとかするし。シュワちゃんの方はアホすぎて、本来の目的から逸脱しているようにも思えるが笑。

でも、正直映画の中身はコスプレショーレベルだ。これまで何度もコスプレ映画と冗談ぽく言ってきたが、今作は演技もショボすぎる。CGはパワーアップしているので出たしこそ感心させられるものがあるが、中盤は昭和のプロレスを観ているようだ。一応俺が生まれた後に公開された映画なんだけど…。

今作はロビンがアイビーに魅了されていて足を引っ張る。それに対してバットマンが「女に惑わされるな」とか説教しているのには笑った。お前は過去3作、女に魅了されてただろうが。ゴムの唇で守る『コンドーム作戦』(おバカ犬命名)で難を逃れるのには恐れ入った。

また、最後の最後に急展開。バーバラ(アルフレッドの妹の娘)もバットガールとしてスーパーヒーローの仲間入りをする。親を亡くした大切な姪にそんな極悪非道なプレゼントを用意するってどうなのよ。

ユマサーマンとシュワちゃんを適当に倒し、凍りついた街と市民を衛生で解凍してめでたしめでたし!なんてひどい話だが、彼女たちの役柄に免じて、点数は少しだけオマケした。紛れもないバカ映画であった。

さて、結果的に『バットマン4部作』は最初以外2.5以下のスコアと、悲惨なレビューで終わってしまった。『ダークナイト3部作』ばかり語られるのも納得の出来だ。そこまで好きではない私でも、あっちの方が面白いと思うもん。珍作揃いではあるが、有名キャストが普段はやらない役柄を演じているのを観たい人は、ぜひご覧あれ。以上!
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