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小さな中国のお針子のmikuのレビュー・感想・評価

小さな中国のお針子(2002年製作の映画)
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1971年文化大革命のまっ只中。ブルジョワの息子たちは美しい辺境の地へ下放され、美しいが学のない「小さなお針子」に文学を教えてやろうとする。結局、男の子って女の子に知識を与えたいし自分色に染めたいのだろうか。で、その恋を大人になってからお酒飲みながら男同士話すの。文革という激動の時代の中でも、彼らにとってはそれは青春の一片でしかなくって。そして、お針子の人生が成功と言えるものなのかは知る由もなく。だからこそ知識が礼讃されるだけの物語でないことがまた良い。ダムに沈んだ町と共に、彼らの彼女の記憶も永遠に水底に沈んでしまったよう。
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