あざらし

小さな中国のお針子のあざらしのレビュー・感想・評価

小さな中国のお針子(2002年製作の映画)
3.3
「死ぬまで、こんなしけた村で働くなんてゾッとする。」

中国では反動改革とみなされると、再教育に山奥で働かされたようです。この映画はそんな時代のお話です。

山の小さな村でモーツアルトのソナタが響きます。
父親が反逆者を治療した歯医者だとして2人の若者は2日かけて山を登り、この小さな村に辿り着きました。よそ者でブルジョアな2人に村人たちは冷たく、労働は過酷です。

ある日、温泉が出る谷間へ行き、たくさんの女の子が水浴びするのを見るのでした。

”小さなお針子”とは、女の子の名前です。
マーとルオ、2人と小さなお針子の三角関係のラブストーリーです。

山の奥で育ったお針子は、とても純粋無垢です。
字も知もないから、言葉の表現も足りないし変わっていますが、彼女は魅力的です。

「一冊の本が人生を変えてしまうこともある。」
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