おくの

ゼア・ウィル・ビー・ブラッドのおくののレビュー・感想・評価

4.5

序盤から「ミシシッピー・バーニング」を想起させる重苦しい、観る側を引き込む様な不協和音が続き、完全にダニエルの物語に呑まれ、瞬く間に時間が過ぎ、最後にはミルクシェーキの話をした一連のボーリングルームのシーンに衝撃を受けて唖然とした。

アメリカ人が懐かしさを覚える様な中部を描いた作品などでいつも少しだけ垣間見える栄華を誇っていない時代の地方都市や階級のドス黒い部分がキャラクターの背景にしっかり据えられ、個々の人間性を際立たせていると思った。

またポール・ダノは共演者に恵まれてると感じた。20代前半でこんな演技をするのだから、将来はとんでもないことになりそう。