kalitan

ゼア・ウィル・ビー・ブラッドのkalitanのレビュー・感想・評価

4.1
山師のような男が石油掘削で成功した果てまでを描く。ぎらぎらした上昇志向、男手ひとつで育てた愛する息子。人が嫌いで敵愾心の塊。癖の強い主人公のダニエル・デイ・ルイスの迫力が凄い。対抗するカリスマ神父役ポール・ダノのいやったらしさも強烈で、無垢な子役や強面の老人なども目が離せずゾクゾクする展開だった。
主人公の感情の揺れが軸なのだけど、彼の過去をはっきりさせないままにするなど、説明しすぎない語り口も巧みなんだと思う。
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