中村児童

ゼア・ウィル・ビー・ブラッドの中村児童のレビュー・感想・評価

2.4
20世紀初頭、資本主義が神を殺した。
資本主義が浸透する以前のアメリカ西海岸は、植民者にとって、キリスト教を布教し未開の地を文明化するまさに「フロンティア」であった。
しかし、資本主義の象徴たる「石油」の採掘によって、神は迷信となり、金がすべての「神」となった。

かつてキリスト教では教会における告白が贖罪を晴らしたが、資本主義によって金が全てを覆い隠す時代が幕を開けたのだ。
この映画はそのような歴史の転換点の寓話であると言える。
中村児童

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