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サムライのeknのレビュー・感想・評価

サムライ(1967年製作の映画)
5.0
再見。アラン・ドロンとターゲットが対峙する銃撃戦は西部劇を思わせる。1度の失敗が死に直結するにも関わらず、必ず相手に先に銃を取らせて殺すことは仕事に対する完璧主義的な流儀で、警察の捜査から逃げなかったのは女に目撃された時から決めていたようだった。
サムライの精神を西部劇のガンマンに換骨奪胎させたのは『荒野の七人』を想起した。橋の上を歩くアラン・ドロンの手前に男が立っているショットも西部劇っぽい。
命の恩人を殺すならば(ある種の)自決を選ぶアラン・ドロンは、誇り高きサムライだった。
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