え君さんの映画レビュー・感想・評価

え君

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2018.4.21~ 感想を語り合えたらば

映画(146)
ドラマ(0)

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

5.0

何度目かの再見。人生ベスト。
“ファイトクラブ”の暴力からカタルシスは微塵も感じない。乾いた殴り合いの音とコンクリートに滴る血が痛々しい。覚えたての暴力で気が大きくなった男が始めにすることは周囲の人間
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サムライ(1967年製作の映画)

5.0

再見。アラン・ドロンとターゲットが対峙する銃撃戦は西部劇を思わせる。1度の失敗が死に直結するにも関わらず、必ず相手に先に銃を取らせて殺すことは仕事に対する完璧主義的な流儀で、警察の捜査から逃げなかった>>続きを読む

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.5

今までファンタジーが子どもたちに隠してきた死よりも残酷で醜い「生の一面」を、ファンタジーで描いた作品。故に観る側に生理的嫌悪感を抱かせる描写が多く、血やミルクの滴る音、肉や骨が砕ける音も「生の一面」と>>続きを読む

アンナ・カレニナ(1948年製作の映画)

3.5

当時の時代背景を理解していなければ、不倫した女の傲慢さばかりが目につく退屈な作品になってしまう。
ヴィヴィアン・リーの美貌が唯一と言っていい見所。

変われない人間(好きなテーマ)を描いた作品と捉えら
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

ド直球に泣かせてくるジャンル映画の王道ストーリー。生存者に会うため別号車から向かった人たちが感染者と疑われて隔離されるシーンは示唆的。
映画としての面白さは『新幹線大爆破』なので相対的にこの点数にした
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

5.0

相変わらず編集は好きじゃないのにストーリーがツボ過ぎる作品を撮るダニー・ボイルには自分の中でどう評価しようか迷う。しかし、結局、当然、やっぱり、好きだ。
前作と同じショットなのは観れば分かるし説明多い
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雨月物語(1953年製作の映画)

4.0

呉服屋?と妻が待つ家を繋げるショットの気持ち良さ。それだけでもうお腹いっぱいなのだが、ラストまで途切れない映像アイデアで楽しめる。
ストーリーは退屈。説教臭い昔の日本の話と言う感想しか出ない。(実は物
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情婦マノン(1948年製作の映画)

3.5

アンリ=ジョルジュ・クルーゾーとマルセル・カルネは芸人や情婦など当時の身分の低い女性の恋愛を描く作家なのね。これはジョセフ・フォン・スタンバーグの影響なのか時代の流れなのか分からないけど、描くテーマは>>続きを読む

霧の波止場(1938年製作の映画)

3.5

愛が生きる希望!二人で自由を手にするぞ!これぞフランス映画なストーリーだった。
思い浮かべた女の顔が次のシーンの初めに映るってこの頃からやっていた演出なんですね。直近で観た作品だと『ベイビードライバー
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ファイブ・イージー・ピーセス(1970年製作の映画)

3.0

よく分からん。
男なら誰しも腹が立つ女のせいでジャックニコルソンに共感しそうになるも、彼は彼でイカれてるのでそれもできない。結局、何の話だったんだ?

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

5.0

冒頭の逃走シーンとコインランドリーだけで文句無し。無理矢理ハッピーエンドまで見せてくれるサービス精神にも感謝。配役が素晴らしい。

殺人者たち(1964年製作の映画)

3.5

殺し屋二人がダサ坊なら10分も観てられない脚本。最後のリー・マーヴィンが拳銃を構えるショットは痺れる。

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

2.5

退屈。脚本家は私怨のために書いたのだろうか。冒頭から「?」が。時系列を行ったり来たりする編集も、それがどういう意図なのかよく分からない。
ハッピーエンドではないよね。サマーからオータムならば、(四季の
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楢山節考(1983年製作の映画)

3.5

まさかあき竹城のおっぱいを観ることになるとは思いもしなかった。思わず目を逸らした。セックスシーンで爆笑する経験は初めてかも知れない。
人間は困窮した時に野性的な一面を露にするのだなぁ。
今村作品の緒形
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第十七捕虜収容所(1953年製作の映画)

3.5

ほとんど収容所内での撮影がワイルダーらしい舞台装置。捕虜の性格の描き分けや、スパイを見つけ出すサスペンスとその解決方法が楽しい。

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.0

時間の経過を繋ぐ演出にあまりこだわっていないためか、ぷつぷつと場面が変わったり時間が経過するので見辛いのが難点。街の構造も分かりにくく、どこからどこへどのくらいの距離を移動して逃げ隠れしているのかが伝>>続きを読む

TAKESHIS’(2005年製作の映画)

3.5

切って貼って重ねて行く展開は、映画そのものを表したかのようで、次第にその不条理さが加速する。脚本はよく出来ているが、笑いの演出が二昔前のテレビコント的で現在ではナンセンスなものが多い。
京野ことみの濡
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ビルマの竪琴 総集編(1956年製作の映画)

5.0

白骨化してバラバラになった日本兵をアップで撮るなど戦争の悲惨さ、無意味さをじっくり見せるにも関わらず、歌や現地のおばあさん商人との交流など緩和されるような演出で反戦映画としては重すぎない作品。
水島が
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望郷(1937年製作の映画)

5.0

再見。冒頭で舞台となる街の構造や市井の暮らしぶり、うだるような暑さまで演出することですっと作品世界に入る込める。どこか既視感があると思ったら「シティ・オブ・ゴッド」だ。入り組んだ道を目的地まで最短で走>>続きを読む

モロッコ(1930年製作の映画)

4.0

スタンバーグ2作目。「嘆きの天使」に続き、ラストの余韻を持たせるのが巧い監督だなと言う印象。ずっと芸人との恋を描く作品を撮るのかな。他の作品も観よう。

卒業白書(1983年製作の映画)

3.5

何かの評論で本作の話が出てきたので観たが、何の評論でどんな理由で取り上げられたのか忘れてしまった。

高校生版のホームアローン。

アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

4.0

再見。「スリービルボード」でオマージュされた歯医者のシーンは強烈。

アキレスと亀(2008年製作の映画)

4.0

“他人に登らされた梯子を、他人によって外されて一気に堕ちぶれていく若者”は「キッズリターン」に通ずるテーマ。何も教えてくれない美術学校の先生と、親切に(?)助言する画商が印象的。
紙に滴り落ちた真っ赤
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嘆きの天使(1930年製作の映画)

4.0

結末は真逆だけど「あなただけ今晩は」に似てる。芸人との恋だと「天井桟敷の人々」を連想した。
教授が(当時は社会的地位がかなり高いよう)芸人の女に一目惚れしたことがきっかけとなって徹底的に堕ちていく話。
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ハスラー2(1986年製作の映画)

4.0

「スカーフェイス」の時は何とも思わなかったのに、本作のメアリー・エリザベス・マストラントニオは凄く魅力的だった。わずか3年でそこまで変わるのか。
似た者同士の師弟が衝突を繰り返しながらもお互いが穴を埋
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あなただけ今晩は(1963年製作の映画)

3.0

小さな伏線回収は相変わらず巧いなーと思うが、無駄の多さが目につく。面白いかどうかよりもボケ数を増やした漫才を観る苦痛に近い。
ヒロインや店主やサングラスの娼婦など個性的な登場人物には好感が持てるのに肝
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おとなのけんか(2011年製作の映画)

5.0

散りばめられた二項対立は最後まで決して交わることなく、ひたすら拗れて終わる。収入、性別、親と子、理想と現実、本と携帯、ゲロと水。アフリカとニューヨーク。
家の中での会話劇のみで構成されているにも関わら
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復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

4.0

タイトルバックがカッコ良過ぎる。人を殺すための包丁さえケチって安い方を買うのがいい。

昭和の陰惨な事件を扱った作品をもっと掘り下げて行きたい。

普通の人々(1980年製作の映画)

5.0

頭を何度もぶん殴られたような衝撃があったのにうまく言語化出来ない。

感想欄にも書いている方がいたけど、ある意味“危険な作品”だと思う。自殺を考えたことがある人は、作品との距離感を保たないといけない。
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

5.0

再見。新入りやよき理解者の上司、周囲の評判から自己紹介までさらっとやってしまう手際の良さ。執拗にこれでもかと暴力を捉えるカメラと、省略されるストーリー。過激な暴力描写の連続だが、観客は常に省略された物>>続きを読む