LX

サムライのLXのレビュー・感想・評価

サムライ(1967年製作の映画)
5.0
この映画は三島由紀夫の解説が素晴らしいので、勝手ながら引用する。

「『サムライ』は、沈黙と直感と行為とを扱った、非フランス的な作品で、言葉は何ら重要ではなく、情感は久々の濡れたようなパリの街の描写をアラン・ドロンの哀愁に充ちた目で尽くしている。この映画が殺し屋の沈黙の中に充填したエネルギーは、たしかに密度が高い。それは何らニヒリズムではない。情熱でもない。キリッとした、手ごたえのある、折目節目の正しい行動の充実感である」(引用―三島由紀夫『映画論集成』)
LX

LX