Maoryu002

必殺の一弾のMaoryu002のレビュー・感想・評価

必殺の一弾(1956年製作の映画)
3.8
平和な町で雑貨屋を営むジョージ(グレン・フォード)は実は早撃ちの名手だったが、父を殺されたときに何もできなかった過去を引きずっていた。やがて、町にやって来た早撃ちのハロルド(ブロデリック・クロフォード)がジョージの存在を知り、決闘を要求する。

終始、汗びっしょりのグレン・フォードによる西部劇。
男尊女卑が凄まじいのはさておき、銃を捨てようと苦悩する男の物語は雰囲気あって、早撃ち対決とか盛り上がりどころがしっかりしてた。
男に振り回される奥さん役は「三人の妻への手紙」のジーン・クレイン。我慢せずに別れちゃいなと言いたくなる。笑

いい映画だけど、ジョージが自分で撒いたトラブルの種を刈り取っているだけのように見えるし、銃を否定しつつも、最後に盛り上がるのはやっぱり撃ち合いというのは、まあ西部劇なのでやむ無しか。

以下、ネタバレ。

「オール・ザ・キングスメン」のブロデリック・クロフォード演じる悪党を倒し、自分の棺と並べて埋葬して、過去と決別するラストは良かった。
銃との決別を明確にした終演と、町の人々の優しさが清々しい。

この映画ではストーリーに全く関係なかったけど、ラス・タンブリンのアクロバティックなダンスは最高に映える!
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