うっさん

眉山 -びざん-のうっさんのネタバレレビュー・内容・結末

眉山 -びざん-(2007年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

松嶋菜々子さんが好きで視聴。
徳島が大好きだから、懐かしい場所がたくさん出てきて最高。徳島の誇りである阿波踊りのシーンは、本物の連も参加してるとあって迫力満点。飛び交う阿波弁も優しい。今でもすぐに思い出せるほどたくさん観た。
母が惚れた男は妻子持ちで、不倫ではあったけどかなり長い間お互い真剣に愛し合っていた。結果医者である父は、献身的に支えてくれていた妻を捨てられず、不倫関係に終止符を打った。母は思い出の地である徳島でずっと暮らしていたけど、娘は仕事で東京へ出る。そこへ母が倒れたと連絡があり、、
色々考えさせられたなぁ。愛、不倫、恋、末期癌、告知、献体。母の愛と娘の恋も描かれ、いちいち心を鷲掴みにされた。娘の恋は展開早すぎる気はしたけど、まあまあまあ。
父との再会と徳島でも回顧は涙なしには観られない。直接会わせたわけではないけど、あの距離でもちゃんとお互いを見つけられるのには感動したなぁ。娘もちゃんと認識してて良かった。
基本不倫は理解できない派だけど、時代とかどうしようもなかった理由とか。色々理解できる部分はあって、なんとも切ない。なにも知らない奥さんは可哀想だけどね。
あと音楽。映画を最高に盛り立て、涙を誘う素晴らしい音楽ばかり。サントラでも泣けてしまう。
ラストは流れを壊さずキレイに終わっている。こうだったらと思う部分はあるけど、原作は違うのかな?今更ながら読んでみたい。
うっさん

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