B級怪獣エイガ

ノロイのB級怪獣エイガのレビュー・感想・評価

ノロイ(2005年製作の映画)
3.7
白石晃士監督作おいでよ異常者の森なモキュメンタリー。

一つ一つ丁寧に''ノロイ''を辿っていき、解き明かしていくのがすごくワクワクするしとても面白かったんだけど、それだけにオチが非常に残念だったのが惜しい。

こっちは言ってもdvdを買ってセットして、再生し、『映画』を見ているのであってテレビでやってる『ドキュメンタリー』を見てる訳では無い。だからあのオチはドキュメンタリーとしてだったら『無難だけど怖くて良い』で終わるけど映画としてだとただ単に『115分近くも使ってぶん投げられた』となってしまう。
コワすぎ!を撮った白石監督だからオチに期待してしまった自分がいた。

が、良く考えれば今作はコワすぎ!の7年前位の映画だし白石監督の名前もまだ今ほど知れ渡ってないことを考慮すればフェイクだと本当に知らずに見た人がいたんじゃないかと思うと、(ほぼ)無名ということを利用した初期作品としては上手くいっていたのかもしれない。つまりもっと早く、小学3年あたりの夏にテレビで今作に出会い見たかった感。

ただ、オチは納得いかないもののラスト付近自体は映像的にもなかなか見応えあったし怖くて良かった。でも唯一ここがなんでカメラ取り入ってんの!と1番思ったが。

あと時々街で見かけるような''マジでヤバい人''達も良かった。『いいかたぁぁぁあ!!』とか普通に引いた、怖くて。ただ霊能者の『霊体ミミズがぁ…!!』のアイツは本筋にかなり絡んでくるくせにコミュニケーションがあまりにもなってなくてもう少しでいいから話通じるようにして欲しかった。見ててちょっとイラッとした。

アンガールズが出てくるのは知ってたが、アンガールズ役で出てくるのは知らなかったため『いい使い方だな。』と思った。子供の頃見てたら絶対フェイクだと思わず騙されてたと思う。

白石監督ファンは見て損は無いものになってるが他の人はコワすぎ!見た方が面白いかな。