詩郎

ベルリン・天使の詩の詩郎のレビュー・感想・評価

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)
3.9
いつも静かに人間を見ている天使が本気で「Nein!」と言うところが切ない。天使たちの手は優しい。
近くにいるのになかなか同じフレームに入らない天使とマリオンの距離がなんとも言えない。マリオンが右から左に歩いてくるカットと、人間になった天使が左から右へ歩いてくるカットを交互に出すのも、段々と邂逅が近づいてくることを仄めかしてて良かった。
ほぼロケ撮影だから当時のベルリン市街の様子が感じられる。きっとあのバンドがライブしてたような場所で若い人たちがコソコソ(?)エネルギーを発散させてたんだろうなと思った。
しっかりナチ時代が終わった直後のことを表現できるのって結構すごいことなのかもしれない。あの瓦礫や亡骸の映像を使えるということが世代交代ということなのか。
南十字星はDas Kreuz des Suedensって表現するのを学んだ
In diesem Film traten echte Leichen auf. Vor der Szene fürchtete ich mich. Warum wurde die Szene von fsk erlaubt?
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