ケビン・ベーコン主演、ポール・バーホーベン監督による個性派SFホラー映画。
「透明人間」になっちゃう話なんだけど、透明になったら男がおそらくやりそうな事を実践してしまう話でもある。もうひとつ本作の面白いところが透明になって元に戻ろうとしたら戻れなくなってしまうところ。
元に戻れなくなった人間が徐々に暴走していく様、世紀の研究・発見も使用を誤ると恐ろしいことになるという心理描写が見事だった。実はそこに居るかも、近くで見ているかもと周りが疑心暗鬼になる姿も巧く描かれている。
そしてなんといってもケビン・ベーコンが最高でした。いやらしい目つき、不敵な笑み、陰険な態度、鬱屈した感情などこういう役をやるために生まれてきたような人ではないでしょうか（誉めてます）。不気味なマスクベーコンも必見。
ヒロインはこちらと付き合わず優しい普通の男（ジョシュ・ブローリン）と付き合って良かったですねって誰しもが思うはず。
さがせですって？見えないのよ。
ごもっとも。
