ヘンダーソン

ハイ・フィデリティのヘンダーソンのレビュー・感想・評価

ハイ・フィデリティ(2000年製作の映画)
1.4
これはよろしくない。主人公の言動がとにかく気持ち悪くムカムカする。女々しくて痛々しい。
この作品が主人公の自分語りを中心として進行していく作りなのに、主人公に少しも共感出来ないというのは致命的。

ネチネチと過去のフラれた女に順位をつけ、実際に何故自分をフッたのか確認しに行く。口ばかり達者で人を見下す。自己保身ばかりしてその上卑屈ときた。プロポーズさえも自分のことしか話していない。
魅力を少しも感じないどころか、同性なのに嫌悪感が凄い。

このローラという女も気分が悪い。彼氏との未来が見えないと気のない男と同居を始め、その後復縁をチラつかせ、父親が死んだタイミングでセックスを迫り、ヨリを戻す。

こういった人物たちを愛せるかどうかでこの作品を楽しめるかが分かれるだろう。
自分はジョンキューザックの顔まで不快になった。
楽しめたのはレコード店で働く男たちの話す音楽ネタくらい。