ふろいと

ハイ・フィデリティのふろいとのレビュー・感想・評価

ハイ・フィデリティ(2000年製作の映画)
3.2
男ってほんっとにねちねちねちねち過去を引きずるんだよねぇ!


主人公ロブは、シカゴで中古レコード店を経営し、恋人であるローラと同棲していた。しかしある日突然ローラが出ていったことをきっかけに、ロブは過去の辛かった「別れのトップ5」をリストアップし、我々鑑賞者の視線に向けて急に語りだす。
「ローラなんて6位以下」と強気に振る舞うロブだが、内心は寂しさでいっぱい。
しかもローラに新たな恋人ができたと判明すると嫉妬心がさらに増し「別れのトップ5」に見事チャートイン!おめでとう。

男からみてもロブはダメな部類に入るんだけど、ジョン・キューザック効果か知らんが、このロブのダメさ加減もわかるんだよなぁ。失恋した人の名前なんて皆覚えてるし。

そしてこのタイトルの「ハイ・フィデリティ」だがまさにこの原題と物語の最後が見事に溶け合うダブルミーニングとなっている。ぜひ観て確認してほしい。

これは全く私事だが、ローラの父が亡くなった後日、葬式で彼女が涙を流すシーンにウルッとしてしまった。
というのもバイトの後輩が、祖母が亡くなったそうでしばらくバイトを休んでいたのだが、それから彼の家事情が少し落ち着いたのかまたバイトに戻って、ある日僕と一緒にシフトに入っていた。
普段と変わらず作業をしていたように見えたが、少し離れた所でたまたま彼の顔観たとき手で顔を拭っていて、何ともないように振る舞っていた分余計に色々考えてしまい、赤の他人の僕だが少し目頭が熱くなった。
そして今日これ観てこのシーンときたから、そのこと思いだしてまたウルッと来してしまった。
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