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あぶない刑事のLCのレビュー・感想・評価

あぶない刑事(1987年製作の映画)
3.3
面白かった。

新作見に行こうと誘われたので、お試しに本作を見てみた。

軽い印象を与える冒頭からは落差を感じさせる緊張感もありつつ、様々な場面で挟まれる軽口が良い存在感となっている印象。
真面目なところも、おちゃらけるところも、別の誰かではなく主要2人なんだと頭の中で違和感なく繋がる感じ。
逆に言えば、それくらい緊張と弛緩がパリッと切り替わる。

それにしてもタイトル通りのあぶなっかしさがあって、上司さんの気苦労も理解できる。
クビだぞ、謹慎だぞ、と散々繰り返すのは、無茶をさせたくないからなんだろうなあと思う。しかし割と制御不能なので、見ているわしがハゲそうな気持ちになる。
みんながそれぞれに思い遣っていることがわかるから、そのおかげで毛髪は復活しそう。
女上司さんの「吐け」では、とどめの心臓マッサージ受けた気分になる。
彼女をはじめ、頼もしい仲間がたくさんいるからこそ、あぶなっかしくても成り立つんだなあ。

そして主要2人のスーツ姿がかっこいい。
何となく、彼ら特有のスタイルになっているように感じられる。同じようにスーツ着て動いても、彼らから受ける印象はなかなか他者には出せないかもしれない。
怪我で参ってる相棒の前で踊るところは、そんなん関係なく面白いけれども。元気になる。あなたは何故そこで踊っているの。
ちょっと気持ちが軽くなる。
気持ちを重くし過ぎずに見ることが大切な作品なんだろうな。

もう少し、このあぶなっかしい人たちを見てみようかなと思える。たくさん映画作品があるらしい。
年月を経て落ち着いていく部分もあるのか、ずっとハゲさせてくるのか… 怖いもの見たさという感じ。
クセになりそうな魅力があるのは間違いない。
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