ヒムロ

エイリアンのヒムロのレビュー・感想・評価

エイリアン(1979年製作の映画)
4.5
西暦2122年。
採掘作業を終え、地球へ帰還する途中の宇宙船ノストロモ号はSOS信号をキャッチする。
発信源の惑星に降り立ち、船外調査をしていると宇宙人の化石と大量の卵を見つける。
すると卵から突然、サソリのような生き物が飛び出してきて船員ケインのヘルメットを溶かし顔に取り付く。
ケインを助けるために未知の生物ごと招き入れてしまった船内は地獄へと変わっていく…。


今見ると1時間ぐらいたっぷり振りに使っているのは最近の映画から考えるとすごくゆっくりとした始まりで勿体無いように思えるが、今見ても美しい船内のセットで全然見ていられる。
レトロフューチャーな船内はCGを使っていないとは思えないほど精巧で、見惚れるような美しさがある。

それと同時にエイリアンの造形自体もまさに完璧。
「完全な生物」と作中で言うだけあって生物としての強さと美しさを兼ね備えている最高のモンスターだ。

ストーリー自体はよくある宇宙系モンスターパニックの始祖なので、今見ても真新しさこそないが逆に言えばこの映画の全てが教科書になったレベルと言えば凄さが分かる。

特にケインを船内に入れるかどうかのポイントでアッシュが独断で招き入れたことすら伏線になっているのは驚き。

CGを使っていないとは思えないレベルの映像、かつ無理に暗さで誤魔化していない真っ向勝負な映像が最高。
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