春21号

ミンボーの女の春21号のレビュー・感想・評価

ミンボーの女(1992年製作の映画)
4.4
個人的にマルサの女より好きです。
本格的に民間vsヤクザを描いた伊丹映画の傑作
本当によくぞやってくれた!って感じだったんだろうなこの作品は
暴対法が出来た次の年に公開されたそうで
本当にマルサの女といい伊丹さんの瞬発力あるジャーナリズム精神はすごいと思いました。
暴力団に対するhow toとしても良くできている本作ですがエンタメとしても一級品です。
流れるようなカメラワーク 決め絵をバッチリ入れて間を感じさせないように次々に話が展開していく、そこに役者の早口も相まって全く隙を感じさせない
この手の映画でありがちな登場人物が誰が誰だか分からないという事も文字通り色分けされた美術と役者陣の特徴的な顔で全く混乱させないようにできている。
90年代から0年代に量産されたお仕事コメディの元祖のような作品だと思う。
以降の作品が本職をバカにしくさってジャンルごと見失っていたのに対してこの作品はその世界への愛をちゃんと感じさせてくれる。
たしかにベタに感じるところもあるがそこさえもこの庶民の味方に振り切った本作なら許せてしまう。
もう本当面白かった!万人に受けるこれぞ大衆娯楽といった感じの作品だった!
みて!
春21号

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