yoko

πのyokoのレビュー・感想・評価

π(1997年製作の映画)
3.9
デビッドリンチ好き〜と普段カッコつけながらイレイザーヘッドを全然観てない私がいうのもなんだがイレイザーヘッドに似ている気がする。科学で世界を解き明かす!なのにキモい肉塊でてくるみたいな。白黒で最後まで観れるかなと不安だったが、イレイザーヘッドに比べて思ったより全然ポップ。意外と登場人物が多くしかも行動的に絡んでくるからかな。やたらからむお姉ちゃん、囲碁おじ、統合失調症的な傾向を見てjokerのソフィー的な脳内フレンズの可能性も考えたが、サシ以外でも普通にやりとりしていたりするのでその可能性は低そうだ。テーマソング的な扱いのclint mansell 2πrがどこか私の好きなthe prodigyのvoodoopeapleに似ているからかもしれない。当時の流行りの音と言われればそれまでだが、そんな感じで意外とキャッチーだ。その近所のやばい先πが主人公をイカロスに例えていたが、エターナルズ同様不吉な未来の暗示でしかなくやはり思いの外わかりやすいのでは?

1番の笑いどころは、先πがアルキメデスの例えばなしをした時に教訓は何かねときいたら主人公が真顔で目標は達成できるとレインマン的なデジタルな返しをするところ。本来は偶然性や誤配の視点変更が真理を掴むの例え。ニュートンとかチ。の地動説。πに近づく為に視野狭窄になったというよりもともとそういう人なのかな。

ビューティフルマインドとか数学系の映画も思い出したが、ジムキャリーの「23」という数字に取り憑かれた男の映画も思い出したりした。

金じゃなく最新メモリ?に心揺れる主人公ギザかわゆす。

ちな主人公コーエンはヘブライ語で司祭という意味があるらしい。
yoko

yoko